てらがよい日記

お寺という名の異世界に通って感じたこと

お寺で写経体験してみませんか?

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昨日は久しぶりに写経をしてきました。写経というのは読んで字のごとくお経を写す(書く)ことです。何を書くかといいますと、実はこれと一つに決まっているものではありません。「般若心経」だったり「延命十観音経」だったりしますし、「写仏」といって仏像の絵を描く場合もあります。

そこそこ大きなお寺であれば、ウェブサイトに1回いくらという風に書かれていて、観光客が旅の記念に写経・写仏が体験できるようになっています。相場は1000円くらいです。

お経を写すという行為は、コピー機がない時代にありがたいお経を他人に広めるために行われていたわけですが、もちろんそれだけではなく、書くという行為そのものにもまた意味があります。ものの本によれば、写経は座禅と同じように、無心に筆を運ぶことで心を一つにし、心の平静と本来の自分を取り戻すことだといいます。

ですから、字のうまい・へたは関係ありません。姿勢を正しく、呼吸を整え、丁寧に書けばそれでよいのです。

お経なんて知らないし、筆なんて書けないという方も、安心してください。お寺の写経は、毛筆、筆ペンの両方が用意されています。用意された紙にはうっすらとお経が下書きされています。ですから、初心者でも筆ペンを使って、その下書きをなぞるだけで、写経が一丁出来上がりというわけです。

冒頭の写経の写真も、私が下書きをなぞったものです。でなければ、とてもじゃないですけど書けません。

今回、久しぶりに写経をしたのですが、集中するのは大変むずかしいことですね。座禅と同じで、何度もやらないと、これはその入り口にさえ立てないと感じました。途中から飽きてしまって、サッササッサと筆を走らせてお終い!通常は般若心経の写経は1時間以上かかるのですが、40分で早々に切り上げました。

それでも、言葉に表せない不思議な満足感を得られます。下書きありとはいえ、自分が書いたきれいな字を見ると達成感が込み上げてすがすがしい気持ちになります。

最後に自分の名前を書き、写経会場にある観音堂に納めました。

名前、アカウント名にしちゃったけど、いいよね?

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