てらがよい日記

お寺という名の異世界に通って感じたこと

まぢか・・・坐禅中に叩く勢いで木の棒「警策」が折れた

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青空、温暖、桜満開。絶好の坐禅日和でした。

今日は老師がお休みで若い雲水さん(修行僧)が会を仕切りました。

坐禅中は「警策」と呼ばれる木の棒で背中を叩いてくれるのですが・・・この方の打ちかたがめっちゃ上手かったです。

ぴしぃぃぃーーーー!

ぴしゃぁぁーーーー!

参加者の背中を叩きつけるたびに、木のしなる音と叩いた瞬間に生まれる破裂音が響きます。それはそれは惚れ惚れするような快音です。いままで私が聞いてきた中で一番いい音を鳴らしてました。警策で叩くにも上手い人と下手な人がいまして、上手い人はその鋭い音で場を引き締めて緊張感を与えてくれるんです。

雲水さんが次々と参加者の背中を叩いていると、途中でカランと音がして、なんと木の棒の一部が欠けてしまいました。まぢか・・・。警策の棒が折れることがあるというのは話として聞いたことがありましたが、実際に目の当たりにするとは。

雲水さんは、さっさと代わりの棒をお堂の奥から取り出し、何事もなかったかのように打ち込みを続けました。

木が折れるほどの衝撃。どんだけよ?これはわたしも是非体験したいと思いました。

そしていよいよ私の番。

背中を打たれた瞬間、その衝撃音があまりに大きく、耳がキーンとしました。

それでいて、実はたいして痛くないのです。うーん、すごいふしぎ。

坐禅も、きもちよかったです。

今日は最高でした。お寺を去るのが名残惜しいほどに。