てらがよい日記

お寺という名の異世界に通って感じたこと

「苦しみに捕らわれてはいけない」という話

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沈む夕日の前できれいな梅が咲いてました。2月も半ばですね。

ここのところ、他の座禅会に参加していたせいか、老師の講和が無性に恋しくなりました。今日は久しぶりに老師の甲高い笑い声「かっかっか」を聞くことができるぞ!とテンション高く参加したのですが、なぜか老師は欠席。残念です。体調崩した?ちょっと心配です。

代わりに若いお坊さんが会の進行を務めました。般若心経1巻、座禅30分+10分。休憩時間にお坊さんが参加者に言った言葉が耳に残りました。

「苦しみに捕らわれてはいけません。苦しみを抱える自分を見つめてください。座禅はそのような時間にしてください」

苦しみと向き合うのではなく、苦しみを抱える自分を見るというのが仏教の面白いところです。なるほどなあと思いました。こうした仏教の物事の捉え方は、私の普段の思考回路にも少しずつ影響を与えている様に最近感じます。

座禅が終わって外に出ると、真っ暗ではありませんでした。日が少しずつ長くなっています。ただ、寒さはまだまだ厳しいですね。