てらがよい日記

お寺という名の異世界に通って感じたこと

2017-07-01から1ヶ月間の記事一覧

「法界定印」を覚えれば座禅はできる。いつでも。どこでも。

今日は座禅会を休みましたので、代わりに座禅の方法について書きます。 座禅中の手の組み方をご存知でしょうか。ときどき膝の上で手のひらを上に向けて置く人がいますが、これは瞑想のやり方です。 これはこれでいいのですが、座禅のやり方ではありません。 …

資本は捨てると幸せになる!?「幸福の資本論」と仏教の関係

人気作家の橘玲さんは「幸福の『資本論』」の中で、仏教を独自の捉え方で意味付けしています。 仏教における煩悩は、突き詰めればすべて人間関係(社会資本)から生じます。仏陀は煩悩から自由になることを悟りと呼び、瞑想(マインドフルネス)などさまざま…

数十万回の座禅の果て

今日はお堂で写生してる外人さんがいました。太さの異なる黒いペンのうち、一本を手に持ち、一本を口にくわえ、あと三本を横に置いて堂内を描いてました。覗き込んだら、なかなかの腕前。黙々と画用紙と向き合ってます。 今日の座禅はあまり集中できませんで…

四季の移り変わりは寺が教えてくれる

今年4月中旬、日が暮れるころの写真です。 座禅をするためにお寺に通うようになって、四季の移り変わりを五感で感じることが増えました。 秋は紅葉、木の実を求めてリスが走り、冬はあっという間に日が落ち、寒く、静か、春は暖かく、桜のつぼみが徐々に開…

臆病者ザッカーバーグのせいで座禅に集中できない

座禅会には毎回、色々な人が参加します。外国の人も必ず数名はいます。今日は男女1組がいました。このペアが気になって気になって、今日はまったく座禅に集中できませんでした、ええ。 うちの寺では座禅中に僧が回って、座禅をしている者の背中を木の棒で叩…

「苦しみ」とは「自分の思い通りにならないこと」である

6月中旬の紫陽花(アジサイ)です。 この日は複数の寺の住職が集まり、一般向けに短い説法を行うイベントがありました。印象に残った話を紹介します。 「苦(苦しみ)」とは一体何でしょうか。 仏教では、苦とは”自分の思い通りにならないもののこと”と考え…

弟子が師匠を殴る仏教のお話

先週の座禅はとても気持ちよく行うことができました。終わったあとに身も心もスッキリしました。座禅をやっててよかったなと思う瞬間です。 さて、この日の題材は「無門関第二則 百丈野狐(ひゃくじょうやこ)」。寺の住職が狐に変わってしまうというお話で…