てらがよい日記

お寺という名の異世界に通って感じたこと

2019-01-01から1年間の記事一覧

オリラジ中田敦彦さんのYouTube座禅論

オリエンタルラジオの中田敦彦さんの「中田敦彦のYouTube大学」という番組が、この12月に「世界中の偉人たちはなぜ禅に魅せられるのか?」というテーマを扱ってました。SNSで教えていただきました。 中田さんの禅思想の解説です。とてもよくまとまって…

わたしの奇妙な『波紋法』

空があまりに青くてきれいなので、ちょっくらお寺で坐禅してきました。年配の観光客が続々来る中で、ひとり、じっと40分坐ってました。でも、なんだかとっても集中できて、最高に気持ちよかったですね。来週からは年末で忙しいので、寺で坐るのは今年はこ…

人生初の滝行体験。耐えられた時間はなんと・・・っ!!

滝行体験をしてきました。もちろん人生初です。 三重県伊勢市のほうに、滝に打たせてくれる場所があるのです。奥さんが「行ってみたら?おもしろいんじゃない?」と教えてくれたので、二人で行ってきました。 参加費は1人2200円。所要時間は説明・着替…

すり鉢の底からリネン服革命家が教えてくれたこと

今回は服のお話をしたいと思います。 「よく人は、甲府を『擂鉢の底』と評しているが、当たっていない。甲府は、もっとハイカラである」 そういったのは作家・太宰治だったそうです。擂鉢(すりばち)の底とは、山々に囲われた甲府盆地のこと。わたしは数え…

「坐禅でおごる」という過ち

旅行先のホテルの部屋から撮影した海です。根をつめて仕事をしていたので、いい気晴らしになりました。 仕事はオンオフが大切です。心労を引きずると自分を見失う。他者を見失う。いいことはありません。 実際、こんなことがありました。ある日、職場の部下…

柳は緑、花は紅。お前は何?

坐禅会に行ってきました。徐々に日が落ちるのが早くなるこの時期は、坐禅が終わるとちょうど写真のように夜のとばりが下りるころで、空が複雑な色合いに染まります。月もとてもきれい。 今日の坐禅会は老師は欠席でした。足の手術をしてから坐禅会で見たこと…

夜の坐禅を邪魔する黒い悪魔、それは・・・

朝夜の短い坐禅をルーチンにしています。元々やっていたのですけど、数ヶ月ほど仕事の多忙を言い訳に、これを怠っていました。最近再開して感じたのは、忙しい時こそ坐禅をしたほうが良いということ。このルーチンはわたしの日々の楽しみをひとつ増やし、そ…

坐禅は”自分”を解除する身体技法~『生死の覚悟』(高村薫/南直哉)を読んで~

今年刊行された『生死の覚悟』(高村薫/南直哉)を読みました。仏教とは、という宗教的な話が多かったのですが、わたしは宗教にはいまのところさほど関心がなく、やはり禅や禅寺に関する部分が強く印象に残りました。 特に、坐禅とは”じぶん”というものを解…

そして夏の坐禅が始まる

今週から一気に暑くなりました。坐禅するにはチトきつい季節です。最高気温31度。境内は緑がギラついてます。 もっとも、寺は森に囲まれていますし、坐禅会場は直接日が差し込まない場所なので、風さえあればあんがい涼しいのです。それにひぐらしの鳴き声…

善光寺参拝の見どころ4選と宿坊事情

今年の春に信州は善光寺に行ってきました。善光寺で坐禅してみたいなーと思いまして。 一人旅行です。寺に泊まろうとしたのですが、あいにく宿坊はどこも1泊2名から。善光寺にある39の宿坊のウェブサイトを確認しましたが、すべて2名からと記載されてい…

専門道場で太極拳をやってみた

都内の専門道場で太極拳をやってみました。初体験です。費用は1時間半で2000円。おもしろかったです。 坐禅が高じて、太極拳をやってみたいなーと、ふと思ったのが数週間前。坐禅と太極拳って、一見無関係に見えますけど、じつは通じるところがあるんで…

映画『禅ZEN』~大海のなかで水を見ない~

禅 ZEN 発売日: 2015/09/21 メディア: Prime Video この商品を含むブログを見る 『禅 ZEN』という映画を観ました。鎌倉時代に曹洞宗を開いた道元という禅僧の物語です。2008年製作。主演は中村勘九郎さん。わたしこの俳優さん好きなんです。 映画ですか…

今日あなたをののしったあの人は

先日、ある人から非常に心が傷つく言葉をぶつけられまして、その衝撃でふと、以前何かの本で見つけたとてもよい言葉を断片的に思い出しました。うろおぼえで、どこに書いてあったのかもわからないのですが、自分なりにアレンジしてここに記したいと思います…

『我慢』よりも『辛抱』しよう

今日の都心は25度を超える夏日だったそうです。こちらの寺も緑がまぶしいのなんのって。お堂の裏庭で二羽の鳥が仲良さそうにグワグワと元気よく鳴いていました。 今日は老師が『我慢』と『辛抱』のちがいを説明されました。 曰く、『我慢』は我(われ)を…

3日間、朝の寺で一人で坐禅して感じた『桜の花びらみたいな人生たち』

いつもの寺の境内で、朝8:30から3日間連続で一人で坐禅をしてみた、その2日目のことです。じっと坐っていると、どこからともなく舞い降りる桜の花びらを視界に端に捉えました。坐禅中は視線を落として無心になるものなので、宙の花びらに気を取られて…

東京国立博物館の特別展「国宝 東寺―空海と仏像曼荼羅」、立体曼荼羅に感動!

上野の東京国立博物館で、京都東寺所蔵の仏像がたくさん展示されていると知り、本日行ってまいりましたよ。チケット窓口で欧米の人たちが100人以上列をなしててびっくり。平日の上野は観光地なのね。 『VR作品「空海 祈りの形」』という催しがありまして…

まぢか・・・坐禅中に叩く勢いで木の棒「警策」が折れた

青空、温暖、桜満開。絶好の坐禅日和でした。 今日は老師がお休みで若い雲水さん(修行僧)が会を仕切りました。 坐禅中は「警策」と呼ばれる木の棒で背中を叩いてくれるのですが・・・この方の打ちかたがめっちゃ上手かったです。 ぴしぃぃぃーーーー! ぴ…

お寺で見つけた”お地蔵様カラーコーン”の効用

きのう、お寺の境内で見つけました。お地蔵様の形が取られた三角コーンです。 こんな風変わりなコーンを見たのは初めてです。 突如現れた地蔵コーン。 一体だれが?何のために? 調べてみると、あるアーティストさんが数年前に作った作品であることがわかり…

全国でも珍しい禅の博物館「駒澤大学 禅文化歴史博物館」に行ってきた

日本の禅の歴史を学べる『禅文化歴史博物館』に行ってきました。仏教に関する資料館や展示会は国内に数あれど、こと『禅』に特化した博物館は全国でも珍しいでしょう。一度は行きたいと前々から思っていました。 禅文化歴史博物館は東京目黒区の駒澤大学の敷…

『超越と実存』を読みながら思った「『言語化スキル』は本当に重要か?」

超越と実存 「無常」をめぐる仏教史 作者: 南直哉 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2018/01/26 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (2件) を見る 「言語化スキル」の過大評価 ものごとを言葉にする、いわゆる「言語化」というビジネススキルが、仕事を…

ブッダの没後を描いた『まんが大乗仏教』は手塚治虫先生を超えたかもしれない

まんが大乗仏教 インド編・西域編 作者: 芝城太郎 出版社/メーカー: 佼成出版社 発売日: 2017/10/30 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る 先日25日はブッダが亡くなられた日だったそうです。ツイッターでたまたま知りました。ちょうど『まんが…

講演で作務衣を着るメリット・デメリット

先日、メディカルジャーナリズム勉強会が主催する『伝え方サミット』でお話をしてきました。坐禅の話ではなく、お薬の話です。私、ふだんは薬剤師をしていますので。 今回は作務衣を着て、メディア&医療関係者60名程の方々の前でお話させていただきました…

1本の草である「私」

年が明けてしばらく寺に行けてなかったのですが、先週の昼間にふらりと寄りました。ちょうど温かい光が差し込んでいたので、ぽかぽかしながら一人坐禅することができました。 去年の末くらいから、坐っているときは自分が1本の草になったイメージを持つよう…