てらがよい日記

お寺という名の異世界に通って感じたこと

日中座禅は難しいけど、困った時の集中法「数息観」の効果は抜群だった

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遅くなりましたが明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い致します。

さて、今年一発目となる寺での座禅は、いつもとはちょっとちがいました。座禅といえば夕方の座禅会に参加していたのですが、実は寺では日中も座禅できることがわかりました。もちろん老師の法話や、警策(棒)で叩いてもらうことはないものの、自由に座禅してよいスペースがあるというのです。

というわけで、今日は日中から一人で寺で座禅してきました。ただ、これがなかなか、むつかしかった。タイマーを30分間にセットして、足を組んでスタート。すぐにいつもとは様子が異なることに気づきました。夕暮れ時の静かな座禅会場とはうってかわって、周囲で観光客の歩く音、物音、ヒソヒソ声が耳に入ってきます。日差しも容赦なく差し込みます。眩しい。そのくせ、空気はしっかり寒い。集中できん!!

こりゃまずいと思い、「数息観(すうそくかん)」を始めました。「数息観」とは座禅をしながら心の中で呼吸をするたびに、1,2,3・・・と数える、集中するための方法です。数を数えることだけを考え、他のことを心から消すのです。簡単そうに聞こえますが、これは結構できないものです。気が付くと数え忘れていて、あれ?いまいくつまで数えたっけ?ということが多々あります。ぼくはいままで、30くらいまでしか数えられたことがありません。

ところが今日は、初めて本気で数を数えました。そうでもしないと、とても集中できなかったからです。途中、数え忘れもありましたが、最終的には120までいきました。いいかんじで座禅に集中できました。正直、数息観の効果に驚きです。独りで30分間は長いかなと、やる前は不安でしたが、案外、あっという間でした。これなら40分間もできそうです。

また日中に行きたいなあと思います。

 

余談ですが、いままでiphoneで撮影していたところを、今日はデジタル一眼のカメラを持っていきました。せっかくブログにアップするのなら、なるべく写真を撮りたいと思う今日この頃です。

2017年、仕事を支えてくれたのは座禅でした

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2017年最後の座禅会です。世間は年末年始に入っているようです。家族連れの参加者が目立ちました。初心者が多いために座禅も30分弱といつもよりも短時間で終わりました。

講和の題材は無門関 第44則「芭蕉拄杖(ばしょうしゅじょう)」でした。拄杖(しゅじょう)とは手杖とも書きます。ようするに、お坊さんが修行で行脚する際に使う杖(つえ)です。アマゾンで検索しても出てきませんでした。アマゾンでも売っていないものがあるんですね。

 

さて、今年1年は、座禅のお世話になりっぱなしでした。10月から始めた朝のベランダでの座禅はほぼ日課となっています。たった数分間の座禅ですが、やるとやらないとでは、仕事のパフォーマンスが大違いです。

zennote.hatenablog.com

それから、家着が作務衣になりました。今は寒いので、ユニクロの肌着とロングティーシャツを下に着て、その上から羽織っています。これでちょうどいいですね。

zennote.hatenablog.com

旅行先は寺巡りが増えました。人生初の宿坊(寺に泊まること)も体験しました。旅行の楽しみが一つ増えたかんじです。

旅行先の一つ、比叡山で購入した般若心経を時々読んでいます。これ、いい発声練習になります。仕事にいかせると思いまして、こんな本も買いました。

ビジネスがうまくいく発声法

ビジネスがうまくいく発声法

 

いつも参加している座禅会は、おしまいに短いお経を唱えます。今日はいままでで一番声が出ていたと思います。音程とリズムがうまくだせたなあと。ちょっと自分でもびっくりしました。

最近は禅とか仏教の本をよく読んでいます。こちらは思考のトレーニングになります。いますぐ仕事のマネジメントなどに活かせるというよりは、出来事の意味付けをする際に役立つと思います。

ぼくは特定の宗教に属していません。座禅は宗教性から切り離して実践ができます。世界中の経営者やリーダーたちが禅に興味を持つ理由のひとつがここにあるのではないでしょうか。

来年もどうぞよろしくお願いいたします。