てらがよい日記

お寺という名の異世界に通って感じたこと

組織において必要のない話は、すべて害のある話だ

f:id:kuriedits:20180412174344j:plain

ぼたんの季節ですね。おしべの花粉を体中にぬりたくる蜂を撮影してみました。今日は朝9時から寺で座禅しました。学生も観光客もいなくて静か、なにより心地いいポカポカ陽気でした。もう最高。

さて、今日は最近仕事で気をつけている口のきき方について書きます。

日々、部下にあれやこれやと指導していていると「これは相手に上手く伝わったな」と感じる時と「まったく腹に落ちていないな」と感じることがありますよね。後者の時は、自分の言葉は相手の心に響かなかったのだなと正直へこみます。ひどい場合には、言われた方も傷つき、言った方も傷つき、後味の悪さだけを残すこともあります。

そういう意味では、指導というのは日々真剣勝負。当然ですよね、相手からしてみたら、指導とは一種の”抑圧”や”修正”なのですから、指導する方が安易な気持ちで取り組んでは失礼です。

どうすればこちらの意図や指示を、相手の心に届けることができるのか。最近ある本を読んで次の3つの意識するようにしたところ、上手くいくようになりました。

言葉を装飾したりしない。言い回しにこだわらない。話の寄り道をしない。

一番の収穫は、自分の話には想像以上にムダが多いことに気づいたことです。ムダを省こうとすると、自然と下準備もしっかりと行いますし、指示もシンプルになります。

仏教の八正道に基づく「エイトマインドフル・ステップ」という本からヒントを得ました。本書の「必要のない話はすべて、害のある話になる」という一節は、組織においても十分当てはまると思います。

意味のある会話だけをする。意味のある指示だけをする。組織において必要のない話は、すべて害のある話だと思います。

8マインドフル・ステップス

8マインドフル・ステップス

  • 作者: バンテ・H・グナラタナ,出村佳子
  • 出版社/メーカー: サンガ
  • 発売日: 2014/10/23
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
  • この商品を含むブログを見る