きのう、お寺の境内で見つけました。お地蔵様の形が取られた三角コーンです。
こんな風変わりなコーンを見たのは初めてです。
突如現れた地蔵コーン。
一体だれが?何のために?
調べてみると、あるアーティストさんが数年前に作った作品であることがわかりました。
カラーコーンが地蔵に?SNSで反響の「地蔵コーン」作者が語る風景との調和美/オリコンニュース https://www.oricon.co.jp/special/52270/
取材記事では、作者がこの地蔵カラーコーンを作った理由を次のように語っています。
日本では仏教が伝来したとき、地蔵は土着の道祖神信仰と習合して『道の守護者』という捉え方をされました。道ばたや、村の境界に置かれてきたのも、カラーコーンの役割に似ているなと思いました。
なるほど、なるほど。カラーコーンは大事な役割をしているわりに、そっけないデザインですよね。
なんとこの作品はメルカリで買えるそうです。いま調べたら1本11,000円でありました。ふつうのカラーコーンは1本1000円位で売られています。
さて、この芸術品?をスマホで写真におさめて家に帰った私は、さっそく奥さんに報告しました。
「ねえねえ、こんなおもしろいカラーコーンがあったよ」
すると奥さんは笑って言いました。
「へえ、なるほどね、そういうデザインにしたら、蹴られたり、盗まれたり、イタズラされずに済みそうだものね」
なるほど。全然気づきませんでした。作者の意図とは異なるかもしれませんが、駅前など人通りが多い所にこうしたデザインのカラーコーンを置くことは、防犯の上でも効果的かもしれません。
でも、本当は、地蔵の形をしていても、していなくても、ものは大切にしないといけないですよね。すべてのものには、その中に地蔵が入っていると想像したら、もっといろんなものを大事にできるのかもしれません。
カラーコーン、意外と深かった・・・。
この日は桜を見に行ったのでした。東京はほぼ満開だそうですが、この場所は冷えているせいか、まだ5分咲きでした。